私たちの想い

Airporterを開発した理由

− 観光難民を「0」にする −

「レイトチェックアウトさせてくれませんか?」

すべてはこの一言から始まりました。

レイトチェックアウトとは、規定の退出時間を超えて、部屋に滞在するサービスを指します。

10時がチェックアウトならば、12時に退出することがレイトチェックアウトというわけです。

「なんだ、2時間だけならば、良いじゃないか。」

そうなんです。

レイトチェックアウトは、”簡単”な要望なんです。

しかし、たった2時間が民泊の運営を破綻に追い込むことだってありえます。

民泊はホテルと違い、同じ建物に何部屋も空きがあるわけではありません。

なので、次のゲストが到着する前には「必ず」清掃が終わっている必要があります。

ところが、民泊の掃除は容易ではありません。

ホテルのように、標準化された設備があれば良いのですが、

民泊の部屋は個性を出すために、一部屋一部屋に特徴があります。

そのため、清掃のやり方が物件ごとに異なり、とても煩雑な作業になります。

だから、自分の部屋を掃除する2時間と民泊の部屋を掃除する2時間には大きな差があります。

気付いたら「清掃が終わらなかった」という最悪の事態だってありえるわけです。

しかし、それはホストと将来のゲストの都合であって、今のゲストには関係ありません。

彼らは、ただただ我われに問うのです。

「レイトチェックアウトさせてくれませんか?」

私はいつもこの問い合わせに困っていました。

たしかに、ゲストの言い分もわかります。

民泊はホテルと違い、フロントがありません。

そのため、チェックアウト後は、荷物との移動が絶対になります。

昼便ならば空港へ直行が可能です。

しかし、LCCを活用する場合、”深夜”の搭乗まで重い荷物を 引くことになります。

こうして、出発時間のギリギリまで観光を愉しみたいはずの旅行者が、

旅程の最終日に荷物を引きずり途方に暮れる「観光難民」と化す現象が生まれるわけです。

よその国の話ではありません。

観光立国を目指すココ日本で、まさにイマ顕在化してきている問題なんです。

しかし、現場は、効率と売上を優先するあまり

その問題から目をそらしてきました。

返事はいつも紋切り型。

「残念ながらレイトチェックアウトはできません。」

しかし···日本の旅行客と違い、海外の旅行客は簡単に諦めません。

「せめて“荷物だけ”でも置かせてくれませんか?荷物がなければ、私たちもまだ観光ができます」

「そうだよね。そうだよね。せっかくお金を払って日本に来て、せっかくお金を払ってうちの宿に泊まってくれたんだから、”荷物くらい無料で置かせてくれよ!”って思うよね···そんなことわかってる。でもね···できないものはできない。」

だって、荷物を預かって、彼らが引き取りに来たときに「財布がない!」「パソコンが盗まれている!」なんて言われたら、それこそうちの評判がガタ落ちです。

実際、友人のホテルで、盗難騒ぎがあって大変でした。

だからと言って、“No”と断り続けていても、評判が落ちることは目に見えていました。

そこで、”悪知恵”を働かせたんです。

そうだ!こちらから断るんじゃなくて、相手に断ってもらえば良いんだ!

こちらから断ると「サービスの悪いホスト」というレッテルを貼られるけれども、相手が断れば、私は悪くない。

そこで、相手に断られるために「代替サービス」を考えました。

それっぽいものが良い。一見旅行客のために思われるけれども、断ってくれそうなサービス。

そして、生まれたのが···

Airporter(えあぽーたー)です。

字のごとく、Airport(空港)まで、私たちが荷物のPoter (運搬係)  になりますというサービスです。

我ながらアッパレでした。

彼らが「 荷物だけでも無料で置かせて」と頼むから

「荷物だけでも運びましょうか?(でも有料ですよ)」と提案したんです。

よしっ!この言葉さえ覚えておけば「断・ら・ず・に・断・ら・れ・る!」

あれだけ嫌だったレイトチェックアウトのリクエストが、

少しだけ待ち遠しく感じた時期でした。

ところが、いざリクエストがきてみると、予想した現実と違う現実が目の前で起こったんです。

私たちが予想した反応は  No Thank You!! でした。

しかし、お客様から届く声は“No” ではなく、Thank you!や 謝謝!といった感謝の言葉だったんです!

そして、あれっ!? と拍子抜けしながらも、旅行客が喜んでくれるならば

Airporterというサービスを「もっと拡げたほうが良いっ!!」という考えに至り、サービスをローンチしました。

観光難民を「0」にする。

政府が2020年までに訪日旅行者4000万人を目指す今、

Airporterは、このミッションに向かって邁進することで、観光立国日本の一助となれることを確信しています。